本文へ移動
008
最終更新2026.11.07
ゲーム雑学の一覧へ

初代ポケモンの通信交換|赤と緑で図鑑を埋める仕掛け

ケーブルでつながった2台の架空の携帯ゲーム機に、異なる小動物が映る生成ドット絵

初代『ポケットモンスター 赤・緑』では、別のバージョンを遊ぶ友達が、自分の図鑑にいないポケモンを持っているかもしれません。1996年に発売されたこの作品では、ゲームボーイ2台を通信ケーブルでつなぎ、お互いに捕まえたポケモンを交換できました。

田尻智は、ケーブルを生き物が行き来する姿を想像した

きっかけの一つは、ゲームボーイの『テトリス』の通信対戦です。企画者の田尻智は、ブロックの情報をやりとりするケーブルを見て、そこを生き物が行き来したらどうなるかと想像したと、1999年のTIMEのインタビューで振り返っています。

勝負の間だけ相手とつながるのとは違い、交換すると、受け取ったポケモンをその後の冒険にも連れていけます。交換を終えてケーブルを外したあとも、相手からもらったポケモンは手元に残ります。

出典 TIME The Ultimate Game Freak(1999年11月22日公開、2026年11月7日確認)

出典 任天堂 ニンテンドーキッズスペース 『ポケモン』シリーズ原点、ふたたび登場!(2026年11月7日確認)

『赤』のガーディと『緑』のロコンを持ち寄る

『赤』と『緑』では、出会えるポケモンが一部違います。たとえば『赤』ではガーディを、『緑』ではロコンを手に入れられますが、それぞれ反対のバージョンでは自分で捕まえられません。

遊んでいるソフト自分で捕まえられる例相手から受け取る例
赤ガーディロコン
緑ロコンガーディ

『赤』でガーディを捕まえた人は、『緑』の友達にロコンと交換しないかと持ちかけられます。片方では自分で探せるポケモンが、もう片方では交換したい一匹になります。同じ冒険をした友達が、自分の図鑑の空欄を埋めてくれるように、ソフトごとの違いが交換の理由になっていました。

エンディングのあとも図鑑の空欄が残る

企画に関わった石原恒和は、物語のエンディングを迎えても遊びが続くようにしたと、2016年のインタビューで振り返っています。スタッフロールが流れたあと、まだ図鑑が埋まっていなければ、次に会う友達と何を交換するか考える楽しみが残ります。

出典 インサイド 石原恒和氏インタビュー(2016年2月27日公開、2026年11月7日確認)

初代ポケモンの赤・緑と通信についてよくある質問

『赤』と『緑』で物語も違いますか?

物語は共通です。任天堂の製品紹介では、違いとして片方にしか出現しないポケモンがいることを挙げています。

通信ケーブルは対戦にも使えましたか?

はい。ゲームボーイ同士をケーブルでつなぎ、自分が育てたポケモンと友達のポケモンを対戦させることもできました。

アイキャッチは、携帯ゲーム機2台をケーブルでつなぐ場面を描いた生成イラストです。